当教室では学内で以下の講義を担当しております。
関心のある領域の臨床研究論文について批判的レビューを行う。また可能であれば、実際の研究課題を設定し、研究実施計画書を作成し、データを収集して統計解析を行う。演習はセミナー形式で行い、成果及び問題点の報告に対して、深い議論を行う。
生物統計学分野における最先端の研究について講義を行う。
関心のある領域の臨床研究データの統計解析に基づいて、予後因子の同定、予後指標の構築、予防・診断・治療効果の推定を正しい方法で行えるように指導する。
臨床試験デザインの講義を行う。
ランダム化対照試験の標準的方法、および探索的臨床試験のデザインとして有用と思われるベイズ流の方法について解説する。
予後因子解析の講義を行う。予後因子解析の基礎となる方法の解説、および事例の紹介を行う。
医学研究における生物統計学の役割について概説し、主に臨床研究の計画段階で統計学的な考え方がいかに重要かについて述べる。
臨床研究論文を正しく読むために、臨床研究の方法論、特に統計的デザイン、データの質管理、結果の報告などについて学習させる。
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講師 松井 茂之 教授 (名古屋大学大学院医学系研究科 生物統計学分野)
近年、バイオ技術、分子生物学の著しい進展を受けて、個々の疾患の分子的特性に基づいて診断・治療を行う個別化医療 (personalized medicine)に向けた取り組みががん領域などで多く試みられている。本講義では、分子標的治療と分子診断法の同時開発に代表される臨床研究の新しい パラダイムとそこでの基本的なコンセプトについて紹介する。ゲノムデータを用いた診断法開発研究などの最先端のトピックスにも触れる。